●事業内容
インターネット専業銀行。デジタルバンク、BaaS、THEMIXの3事業を展開。
●2025年3月期目標
業務粗利 790(デジタルバンク 670、BaaS 120)、経常利益400、ROE17% 口座数 900(デジタルバンク 550、BaaS 350)、BaaSパートナー 15~20
オーガニック成長10~20%くらい??
●口座数、預金残高、貸出金推移
決算説明資料引用
●法人メインバンク数推移
帝国データバンク
2021年:370 → 2022年:518(+148) → 2023年:675(+157)
東京商工リサーチ
2022年:605 → 2023年:842(+237)
●住宅ローン取扱額推移
決算説明資料引用
●BaaS事業
BaaS事業は、提携先を通じて開設された顧客口座数に応じたアカウント(口座)手数料を、提携先から毎月受け取る一方で、銀行サービス提供を通じて提携先の顧客から得た金融収益の一部を提携先に還元するビジネスモデル。提携先のブランドを使い提携先の顧客基盤にアクセスすることで経済圏を拡張してインオーガニックな成長が可能?
※リリース済み
- JAL NEOBANK(航空)
- T NEOBANK(データベースマーケティング)
- YAMADA NEOBANK(小売/住宅)
- おうちバンク(住宅)
- SBI証券 NEOBANK(ネット証券)
- TAKASHIMAYA NEOBANK(小売)
- SBI Remit NEOBANK(国際送金)
- 第一生命 NEOBANK(保険)
- F NEOBANK(プロ野球球団)
- RENOSY BANK(不動産投資)
- ノムコム NEOBANK(不動産仲介)
- みらいバンク(??)
- KEIO NEOBANK(交通)
- 三井住友信託 NEOBANK(信託銀行)
- MATSUI BANK(ネット銀行)
※リリース前(不確定)
●THEMIX Green
カーボンクレジット事業および林業・林政 DX 事業。各自治体から月額の利用料をもらって運営。
●Dayta Consulting(持分60%)
複数行のデータを用いたコンソーシアム型(集団参加型)の AI 審査モデルを活用し、 推計したデフォルト確率を提供するサービス。 各行の 利用量に応じて月額利用料が定められる。融資に伴うリスクを精緻に把握できるほか、融資判断の迅速化と 信用コストのコントロールを可能とし、より多くの融資引き受けに寄与する。
※その他メモ
- 2025年3月期のBaaS提携先25~30に上振れ
- BaaS年間1口座平均120円のプラットフォーム利用料(月刊金融ジャーナル)
- BaaS提携先と5年契約
- 配当性向10%程度にとどめ成長に投資
- ROE20%目標
- 2025年3月期THEMIX事業黒字化かも
- テクノロジー系のベンチャー企業への投資(投資スタンス:事業シナジーがありミドルレイターステージで十分上場する力がある企業、34~50%未満)
- 上場効果で新卒採用前年対比3倍
- 政策金利が0.25ptで保守的に見てEPSが30%程度上昇
- 法人口座は決済手数料がメイン、預金残高も高く収益性が高い
- 口座の年齢属性が若年層多めであり預金残高増加がまだまだ見込める
- 他社リソースにより住宅ローン開拓(子会社8%、銀行代理51%、WEB5%、提携36%)
- BaaS提携先15社はコンペで獲得
- カーボンクレジット(THEMIXGreeN)事業はデジタルバンク事業相当の収益を生み出すと捉えてる。グローバル展開も視野(銀行実務2024年2月)
- ほぼリテール向け、将来的にはAI審査で法人向けも進出するかも
※決算発表時の個人的な注目点
- 預金残高の伸びが鈍化していないか
- 貸出残高の伸びが鈍化していないか
- BaaS収益が順調に増加しているか
- THEMIX事業が3本目の柱として成長しているか
※疑問点
- BaaS提携先の選択基準(顧客基盤、提携先のコミット)
- BaaS提携先との提携が切れた場合の既存口座の扱い
- 来期のTHEMIXGreeNの提携自治体目標数(KPI?)
- ID広告エコシステム事業の進捗
- THEMIXGreeNのKPIは何か
※その他決算指標
※参考資料
インターネット銀行等の動向-効率的な収益・コスト構造と埋込型金融の収益化-|信金中金 地域・中小企業研究所
インターネット専業銀行等の状況について|信金中金 地域・中小企業研究所