ヒューガプライマリーケア(7133)

●事業内容

在宅患者(通院できない人)に対する在宅訪問サービスの「きらり薬局」を運営。ノウハウ提供も。高齢者施設も展開。

 

●在宅訪問薬局事業

通院困難な在宅患者に対して薬剤師が訪問して服薬指導等を行う(医療点数が高い)。1店舗当たり平均200人以上の在宅患者に月間400回を超える居宅療養管理指導.。平均83歳、要介護状態(97%)、通院不可(訪問医療を受けるような人 ※認知症、寝たきり等)が対象で個別パッキングなど綿密に管理し、服用状況も管理する必要あり → オンライン診療、服薬指導の進展に伴っても(アマゾン薬局)カバーできない領域。売上一人当たり約3万円、門前薬局に比べて約倍近くの売り上げ。高齢者施設入居者87.4%(22年3月末)。東京近郊、福岡中心に約40店舗 → ドミナント戦略

 

●きらりプライム事業

中小薬局事業者向け在宅訪問薬局運営ノウハウの提供(営業利益率向上)。サブスク+従量制リカーリングモデル(解約率月間0.5%程度)。サービス利用薬局は、①仕入れ代行サービス(仕入れ値低下)、②在宅患者への対応による地域支援体制加算(点数上昇)が見込める。加盟直後は、基本サービスのみ利用を想定、在宅患者が増えるに従い追加のサービスを利用するためARPUが上昇する。全国3000の加盟店目標。

 

プライマリケアホーム事業(定期巡回・随時対応型訪問介護看護)

                            決算説明資料より

高齢者施設運営事業(100名以上)。定員数の多い大規模な施設で入居者一人当たりのスタッフ数を下げるとともに医療スタッフの稼働効率を高めることで、入居者一人当たりの単価が他ホスピスと比較して低めでも高利益率を実現。損益分岐点はおそらく稼働率65%くらい。要介護度が高くてもかなり利用料が安い。

施設長1名、訪問看護管理者兼定期巡回管理者1名、相談員1名、介護職員50名程度、看護師13名程度、施設事務1名、厨房職員8名

 

施設長1名、訪問看護管理者兼定期巡回管理者1名、相談員1名、介護職員70名程度、看護師20名程度、施設事務1名、厨房職員13名

                       ジョブメドレー参照(2024年2月15日)

 

※その他メモ

  • 患者と契約締結後、薬剤師が訪問するスタイルのため門前薬局と異なり出店要件は特にないため、出店コストが低く、通院困難な高齢者施設入居者と長期的提携(サブスク的)が可能なため安定的な収益構造。チェーン店と競合しない。
  • 高齢者増加、労働者人口減少、社会保障費削減の流れで大規模高効率の施設が求められる
  • 160名の施設が安定稼働で売上高8億、営業利益1.5億くらい寄与。